2017年10月24日
むちうちのいろいろな症状（むち打ち・その４）（首の痛みの交通事故治療）（名古屋市東区 天仁接骨院・天仁鍼灸院）
名古屋市・東区の天仁接骨院・天仁鍼灸院 北川です。
今日も次回に引き続き、
交通事故のむちうち症状
についてお話します。
何度もお話しましたように
交通事故治療で
一番大変で
もっとも大変なのは、
首の痛みを伴う
”むち打ち”
です。
むち打ちの症状は、
大別すると、
①捻挫型
②交感神経症候群（バレ・リーウー症候群）
③神経根型
④脊髄型
の4つに分類されます。
前回は①についてお話いたしましたが、
本日は残りの
②交感神経症候群（バレリュー症候群）
③神経根型
④脊髄型
についてお話します。
前回お話した①は
筋肉を痛めた症状
今回お話しする②~③は
神経を痛めた症状
です。
基本的には今日お話しする
神経を痛めた症状の方ががひどいです。
首（頸部）は多くの神経が走っているので、
痛めやすい場所でもあります。
交通事故で残る後遺症はとてもやっかいで
後々大きな障害を
背負ってしまうことにもなりかねません。
それでは今日は、
②交感神経症候群（バレ・リーウー症候群）
③神経根型
④脊髄型
について順次ご説明いたします。
②交感神経症候群（バレ・リーウー症候群）
頚部交感神経症候群
バレ・リーウー型
とも言われます。
首の周囲（頚部）は、
神経が複雑に巡っています。
その神経というのは、
①交感神経
②末梢神経枝
③脊髄神経
です。
①の交感神経は、
頚椎の前面で、気管の後面、頚動脈のすぐ直近の内側に位置するところ
を走っています。
交感神経というのは、
自律神経とも言われ、
呼吸、脈拍、体温などの温度調整、血圧などの
本人が意識しないところで勝手に（自律的に）調整をしている神経です。
これが損傷されると、
①めまい
②耳鳴り
③頭痛
④吐き気
などの症状が起こります。
頚動脈が直近にあるため、
こちらも圧迫を受けて、
上記症状を倍加させる傾向にあります。
さらに重篤な症状のときも
合併して起きることもある
ので厄介です。
結構、長く尾を引くことが多く要注意です。
事故が起きてから２～４週間後に症状が現れるため
事故との関連が見逃されることもありますから
気になるところがあれば我々にご相談ください。
気持ち的にも下がってしまい、仕事に集中できないなどの症状もあり、
やはり交通事故で”むちうち”になってしまうと大変ですね。
さらに厄介なのは、
”レントゲン上問題なし”
と判断され、
医師から冷たくされるばかりでなく、
保険屋さんからも白い目で見られ、
挙句の果てには、職場環境でも悪影響を及ぼすことです。
事故とは関係のない自律神経失調症と判断されることもあるようです。
もちろん、いい医師、いい保険屋さん、いい職場に恵まれて
そのような状況をしっかりと理解していただければ問題ないのですが、
そういう場合ばかりではないので交通事故に遭ってしまうと大変です。
③神経根型
次は、神経根型のむちうち症状についてです。
神経根とは、
頚椎の高さにある脊髄神経から
ひげのように細い神経の枝がはえているもので、
その生え際を
神経根
その先を
抹消神経
と呼びます。
ちょうど大根から生える
根っこのような感じのイメージですね。
末梢神経は、
それぞれの頸椎の間から
脊髄神経の枝として生えてますので、
①第１頸神経、②第２頸神経、③第３頸神経、④第４頸神経、⑤第５頸神経、⑥第６頸神経、⑦第７頸神経、⑧第８頸神経
と８つの神経があります。
それぞれ損傷される位置により、
症状が異なるので、
症状を見ていると大体どの辺りが
損傷されているかわかります。
①~④は、頸より上の
感覚神経(痛いとか冷たいとかの感覚）
運動神経(筋肉を動かす神経）
⑤~⑧は、肩から手の先までの
感覚神経
運動神経
に関わっています。
もっと細かく言うと
親指の痺れ、痛みですと
⑥第６頸神経
小指の痺れ、痛みですと
⑧第８頸神経
などかなり細かいとことまでわかります。
このように、損傷された神経によって
出てくる症状がそれぞれ異なるので
推して測ることができるわけです。
天仁接骨院の治療では、
①手技治療により、周囲の筋肉を緩め、
基本的な筋の硬結から
来る神経根、末梢神経の圧迫を取り除き、
②電気治療により、
神経を鎮静化して、
補完的に
症状を和らげて行きます。
③さらに長期化した場合には、
はり・きゅう治療により、
慢性化しそうな症状を取り除き、
場合によっては、
頸椎の矯正を行います。
いずれにしても、
症状を取り除くには、
早めに通っていただき、
後遺症を残さないようにしたいものです。
また、神経根型は重篤な症状もあるので、
しっかりと病院で検査をして状態を把握しておくことも重要です。
天仁接骨院・天仁鍼灸院（名古屋市東区）ではわからないまま、
ほぐしを続けたり
矯正をしたりすることは
致しません。
しっかりと医科の診断を受けてくださいね。
④脊髄型
次は、脊髄型のむちうち症状についてです。
これは、交通事故の際にむち打ちをして、
脊髄神経を損傷してしまった場合です。
脊髄神経というのは、
いわゆる”中枢神経”
です。
神経は、
脳 ⇒ 脊髄神経 ⇒ 末梢神経
という順番で身体の各器官へ神経の枝を張ります。
脊髄（背骨）の中を通る大変重要なところです。
脊髄神経が損傷される場合というのは、
骨折、脱臼などの重度のお怪我の合併症として出てくることが多いので、
接骨院で取り扱うことは非常に少ないです。
トピックス的には、脊髄型の損傷の中で
「脳脊髄液減少症」
という症状があります。
これは、wikipedia
（https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E8%84%8A%E9%AB%84%E6%B6%B2%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%97%87）によりますと
脳脊髄液減少症（のうせきずいえきげんしょうしょう）とは、脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏出することで減少し、頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠など様々な症状を呈する疾患である。日本の篠永正道らの医師によって提唱された新たな疾患概念であり、国際疾病分類には記載されておらず、現状では保険病名でもない。
2010年現在、髄液漏れを止める硬膜外自家血注入（ブラッドパッチ）による治療が保険外で行われているものの、ブラッドパッチが効かない患者も多い。また、篠永らによる疾患定義や診断法を疑問視する専門家も多く、曖昧な診断の下でブラッドパッチを行うことに対しては安全性の観点からも疑問が呈されている[1]。こうした混乱や患者団体等の要請を受け、現在、厚生労働省の研究班が統一的な診断、治療のガイドラインの策定にあたっている。
2016年1月20日付け厚労省による発表では、2016年4月からブラッドパッチによる治療が保険適用となる事を公開。
とあります。
以前、慶応大学医学部で最先端の研究をしているとテレビでやってたと思います。
このようにかなり重症の状態ですので
もし脊髄型の損傷を受けた場合には、
医科にしっかりかかるだけでなく、
後遺障害の社会的な保障なども含めて
弁護士さんにも相談すべきだと思います。
ちょっと話がそれましたが、
弁護士さんもいろいろ専門分野をお持ちです。
交通事故を専門に扱っていて
詳しい方がおられるので
交通事故専門の弁護士の先生の意見も聞くか
交通事故専門の弁護士さんに
実際に交通事故のお怪我の委任をしたほうが良いかもしれません。
天仁接骨院・天仁鍼灸院（名古屋市東区）におきましても
いろいろ複雑な保障の問題や
後遺障害、示談での揉め事などについて
相談できる弁護士さんとも提携しておりますので
安心してご相談ください。
天仁接骨院・天仁鍼灸院（名古屋市東区）で取り扱う場合は、
ある程度症状が治まってきたときに
リハビリ的な要素を含めての
対応になります。
神経根型も含めて
脊髄型は
重症の場合、生命にも関わることですし、
かなり日常生活動作が制限され、
車椅子での生活を強いられることもありうるわけです。
ホント、交通事故、
そしてそれに伴うむち打ちは
非常に怖いです。
このブログを読まれましたら、是非安全運転に努めましょうね。
そして、もし万が一、
交通事故に遭われてしまったら、
名古屋市東区にある
天仁接骨院・天仁鍼灸院（名古屋市東区）の門をたたいて下さい。
◎デスクワークや重量物の運搬作業、車の長時間の運転など
仕事をしていてなかなか症状が取れない。
◎保険の取り扱いなどがよくわからない。
◎予約をして効率よく施術を受けたい。
◎手技治療でしっかりと施術して欲しい。
◎怪我の状況をしっかり説明して欲しい。
等のご要望のある方は、是非
天仁接骨院・天仁鍼灸院（名古屋市東区）に来てくださいね。
懇切丁寧にこころを込めて対応いたします。
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